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【佐賀県】佐賀大学付属病院救急救命センターとの連携と院内災害訓練参加
2016年01月18日
佐賀大学付属病院救急救命センターとの連携と院内災害訓練参加

公益社団法人佐賀県柔道整復師会は、会組織の中に救護ボランティア部(以下、救護部)を設置。東日本大震災をきっかけに災害派遣柔道整復チーム(DJAT)を編成し、救護ボランティア活動の充実に努めています。

当救護部は、日頃より佐賀県柔道協会に協力し、負傷した選手(肋骨骨折や鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼など様々な突発的なケガ)への応急処置を行っております。こうした普段の救護活動が、災害時には転倒や転落による負傷など被災地での応急処置で役立つ事は言うまでもありません。また、今年で10回目を迎える佐賀県総合防災訓練にも参加し、活動経験を生かして地域住民の方々へ応急処置を指導し好評を得ています。昨年より防災協定を結んでおり、県内の各市役所からも救護訓練の依頼が来て、その地域の会員が中心となり活動を実施しました。
2015年5月17日の訓練では、管理体制をスムースに行う為にクロノロジーを用いた防災救護訓練を実施致しました。その際、副知事をはじめ健康福祉本部長、佐賀大学医学部救急医学講座教授・救急救命センター長の阪本雄一郎先生等がそれぞれ視察されました。その中でも、阪本教授は我々の活動内容・保存的応急処置等に非常に関心をもっていただき、我々との連携を形にしたいとおしゃって下さいました。その後は、佐賀大学付属病院救急救命センター災害担当医師八幡真由美先生より、10月24日に開催された同病院の院内災害防災訓練へご案内を頂戴し、当救護部から3名が参加致しました。
このブースは、2次トリアージ後の緑タグブースでの捻挫、打撲、骨折、脱臼など保存的範囲で応急処置が必要な方を対象に、正に柔整師の持つ技術を存分に活かせる場でありました。緑タグリーダー医師の指示に従い、本番さながらに徒手検査から応急処置まで説明を加えながら手際よく行い、被災者役の皆様や大学の医療スタッフの先生方にもしっかり視察していただき、訓練を終了しました。通常、県防災訓練では、発生後2日から10日までの初動期に手当を受けられない方を対象として訓練しています。しかし、大学病院では災害発生直後から負傷者を受け入れ、救急搬送後の2次トリアージ後の緑タグでも新鮮な外傷に遭遇する事となります。それ故、その応急処置には豊富な経験と知識が要求され、より一層精進しなければならないと実感しましたし、医療組織の一員として相互理解に努め信頼を得たいと強く感じた次第でした。
今後も当会は、公益社団として大学病院や県と連携を図るなど、この訓練参加を始まりとし、有事に役立つ会として内外での救護訓練と平時における教育制度の構築に取り組んで参りたいと思っています。
最後に、このような機会を戴いた阪本雄一郎教授と災害担当医師八幡真由美先生には心よりの感謝を申し上げ報告と致します。
広報員 小嶋利博





佐賀大学付属病院救急救命センターとの連携と院内災害訓練参加

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