|
平成28年12月4日午前9時から加賀市セミナーハウスあいりす≠ノおいて、もりした整形外科クリニック院長の森下 肇先生を講師にお招きし標記の演題で一般学術公開講座が行われた。 初めに画像診断についてX線撮影・CT-scan・MRIの説明をされ、今後導入が多くなるEcho(エコー・超音波)について詳しく話された。 エコーは1950年代より研究がなされ1989年日本整形外科超音波研究会、2013年日本整形外科超音波学会ができ、保険適応や安価での導入ができるようになった。エコーはXP(X線撮影)で見えない不全骨折や軟部腫瘍、野球肘、筋損傷、肩疾患、石灰沈着等の診断や、その他エコーを見ながらの穿刺や注射を安全に実行できると述べた。 続いて画像を参考に骨折や捻挫、筋挫傷、筋断裂、腫瘍について詳しく説明され特に野球肘に関しては早期発見で早期治療が可能になりとても良い結果が出ていると話された。 エコーの応用として注射では、関節内注射、SAB(肩峰下滑液包)、神経ブロック、穿刺ではガングリオン、滑液包、肩石灰乱刺吸引を説明しその他の有効疾患に手根管症候群、deQuervain腱鞘炎術前チェック、下肢静脈血栓症、大腿骨内顆骨壊死にもエコーが有効と説明され、講演後会場からはたくさんの質問が飛び交い大変有意義な講演会となった。
講 師 : 森下 肇 先生 医療法人社団 もりした整形外科クリニック 能美市辰口町654-1
広報員 佐藤裕之
|