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震災から1年、熊本の今
早いもので熊本地震から1年が経ちました。熊本地震の際は、全国社団並びに会員の皆様方より物資や支援金等を賜り、改めて厚くお礼申し上げます。 4/14現在、熊本県内の被害状況は、死亡50人、震災関連死172人、負傷者2682人、住宅被害190,705棟、県内外の仮設、公営住宅での仮住まい47,725人、断水約450世帯、地震発生回数4296回となっております。(熊本県、気象庁発表より) 余震回数は減り、平穏な日常の有り難さを実感しておりますが、今もなお、不自由な生活を余儀なくされている方もいらっしゃいますし、いまだ手つかずの所や、屋根にはビニールシートが覆い被さっている家も多く見られます。1年が経ち、被害が大きかった所とそうでなかった所の差が如実に表れてきているように思えます。熊本県行政は「被災された方々の痛みを最小化すること」「創造的復興を目指すこと」「復旧・復興を更なる熊本の発展につなげること」を3原則とし、「復旧・復興4カ年戦略」を策定し、取り組んでいます。 当会では、地震発生直後より、各地域の避難所にブースを設けて災害救護活動に従事して参りました。撤退後、会員から寄せられた課題や反省点を検証し、災害医療を公益事業の大きな柱とし、今後の災害医療に活かせるよう活動しています。また、対外的には当会災害担当理事2名が熊本地震の活動報告や教訓をH.28.10/8 日整第24回学術・生涯学習講習会、10/15 (公社)岡山県柔道整復師会、10/29社会医療学会(宮崎県)、H.29.2/14 日本集団災害医療学会学術集会、2/19 (公社)広島県柔道整復師会災害研修会にて発表させて頂く機会を頂き報告しています。日本集団災害医療学会に参加し、発表した相馬太志理事によると、「当会が行った5500人を超える避難所の方への施術は、数のみで比較することは出来ないが、他の医療職種の中でも際立った数字で、医師、看護師、保健師、行政の方々から非常に評価を受けた。」との事でした。また、この時の発表内容は鍼灸柔整新聞でも紹介されました。 今後は、今回の活動で感じた、日頃から顔の見える関係、他医療職種、行政の方々との繋がりを構築していくこと、いつどこにくるかわからない災害に向け、対応力を高めることと共に、経験者として皆様方のお力になれるよう、恩返しして参りたいと思います。 7月9日(日)には(公社)日本柔道整復師会主催 第46回九州学術大会熊本大会を熊本市にて開催致します。シンポジウムとして「災害医療と柔道整復師」を行います。是非、ご参加頂き、ご自身の目と耳で今の熊本の現状をご確認下さい。 広報員 岡松 潤
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