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日赤群馬県支部災害救護訓練に参加 「いつでも出動できる心構え」
平成30年9月23日(日)午前8時30分から、群馬県消防学校で行われた「平成30年度日本赤十字社群馬県支部災害救護訓練」に、県接骨師赤十字奉仕団前橋地区所属の古平和典・須田猛・齋藤泰光会員が参加。訓練の様子を齋藤泰光会員が報告した。 訓練には、日本赤十字社(以下日赤)群馬県支部・前橋赤十字病院・原町赤十字病院・群馬県赤十字血液センター・日赤埼玉県支部・群馬県無線赤十字奉仕団・群馬県接骨師赤十字奉仕団(以下県接骨師奉仕団)・前橋市地区分区赤十字奉仕団・高崎市地区分区赤十字奉仕団・赤十字防災ボランティア・群馬県警察本部・群馬県内消防本部(局)・群馬県内DMAT・救護員看護師研修生(前橋日赤)・訓練コントローラーと視察者を含め約400人が集まった。
竜巻による災害発生!
今回の災害救護訓練は、「午前9時頃、高崎市東部で竜巻が発生。市内道路で大型バスを含む複数の車両が竜巻に巻き込まれ、建物が崩壊。バスの中には多数の乗客が乗車中。歩行中の一般人や近隣建物の中にも傷病者が、少なくとも50名以上はいる模様。建物倒壊の恐れがあるため、負傷してない住民は避難を開始した」という想定で開始された。 訓練開始と共に多数の緊急・消防車輛が現場に到着。消防隊による救助活動が始まり迅速な対応で次々に傷病者が救助されてくる。各赤十字奉仕団が出動する中、県接骨師奉仕団員は日赤埼玉県支部小川赤十字病院に帯同し指揮所へ現場到着を報告。黄色・緑タグを任された。
声掛けによる連携
小川赤十字病院リーダー吉田裕医師に事前に柔道整復師の業務範囲を伝えておいたので、黄色タグで下肢の骨折固定・緑タグで上肢の骨折固定を任された。また、施術は勿論のこと、傷病者搬送や後片付けなどにも意欲的に関わった。 訓練後の反省会では、各奉仕団が良かった点・反省点・改善策を発表。「最初の傷病者病院搬送に時間がかかり過ぎた」、「各隊との連携をスムーズにするために、声掛けが大切」などの意見が散見。大規模な災害になるほど、多くの組織の協力が必要になるが、その分、各組織間の連携が難しくなることを痛感した。
緊急時は三角巾固定
県接骨師奉仕団リーダーの古平会員は三角巾固定の有効性について報告。「緊急時には、ロール包帯ではなく三角巾による固定の方が、搬送後の処置に対して有効であることが分かりました」とした。また、傷病者の精神的なケアについても言及。被災地において傷病者は軽傷でも不安に思う方も多い。処置と共に、声掛けによる心のケアの必要性も訴えた。 この訓練では、緊急時傷病者をいかに素早く病院に搬送するかが最重要課題。そのため搬送後の処置がしやすく、傷病者への負担も少ない三角巾固定が非常に適していた。我々も、日赤等で開催されている三角巾による固定法講座などを受講しておくことも必要であると感じた。
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