国民への調査結果

戻る 上へ 進む

 ◆平成10年度の厚生省統計情報部による「国民生活基礎調査」の結果がこの程まとまり同省のホームページで公開されている。なかなか興味深い数値が並ぶ。健康に関して自覚症状のある人は人口千人あたり有訴者率は304.8人。男269人に対して女は338.5人で長生きする割に有訴率は高い。(から長いきするのか?)

◆また平成7年度の調査でも男性でトップの「腰痛」は今回も男性77.5人、女性では病気と言えるかどうかは別として「肩こり」が122.8人でトップ。あらゆる疾患の中でのワンツーが腰痛、肩こりであった。そしてそれらの人々が通院した医療提供施設では、下記の表の如く病院、診療所をしのいで柔整・あ・は・きがトップであった。

◆これらの分野では国民の多くの支持を得ていることが再確認された形となった。この数字は、我が業界だけのものではないが、個々の柔整師が各地域での懸命な地道な努力が評価されたものと思う。

◆話はとぶが、アメリカでは代替医療が数年間で受診者が50%も増加したと聞く(中身は不明だが)。最近、嵐も吹けば風も吹く外圧だらけの柔整師の周辺であるが、今回の厚生省の調査報告には幾分かのやすらぎ感を覚えた。 

最も気になる傷病別にみた通院した者の医療提供施設等(複数回答)別割合  −平成10年−

 (単位:%)

 

最も気になる傷病

 

 

通院者 

 

診療所(職場、学校の中にある診療所を含む)

 大学(付属)病院

 総合病院や大きな病院

 その他の病院

 老人保健施設

あんま・はり・きゅう・柔道整復師(施術所)

骨格系

 

 

 

 

 

 

 

  痛風

100.0

45.8

2.8

27.4

19.1

3.0

  慢性関節リュウマチ

100.0

35.0

8.3

41.2

13.6

0.2

8.5

  関節症

100.0

39.4

3.2

24.5

17.2

0.0

21.6

  肩こり症

100.0

25.7

1.4

11.0

11.0

54.0

  腰痛症

100.0

33.7

2.1

19.1

15.1

0.1

35.2

  骨粗しょう症

100.0

39.7

3.2

34.1

19.2

0.0

8.0